北ヨーロッパの北大西洋に浮かぶアイスランドは、北海道を一回り大きくしたほどの面積を持つ島国。人口は35万人程度(北海道は約530万人)、しかもその2/3が首都のレイキャビクに暮らしているため、手付かずの大自然が広がります。
首都を基点に島をぐるりと1周する総延長約1,340kmの国道1号線は、輪のように島の沿岸に点在する町や村をつなぐルートから通称『リングロード』とも呼ばれ、人々の生活に欠かせない幹線道路であり、かつ、景勝地をつなぐ観光ルートでもあります。
アイスランドは「火と氷の島」といわれるように、エイヤフィヤトラヨークトル火山をはじめとるする火山が点在するとともに、島の10%を氷河で覆われるという、相反する自然が共存する稀有な島国です。リングロード沿いでは、火山や氷河が織りなす大自然を満喫できます。
洗練された首都レイキャビクをスタート。30分も走れば、牧草地の続くのどかな風景が続きます。まず立ち寄りたいのがセーリャラントフォス。優美に弧を描く滝は美しく、滝の裏側も歩いていくことができます。ちなみに、フォスはアイスランド語で滝を意味します。
そこからしばらく走ると、今度はスコゥガフォスが現れます。ここは、映画『LIFE!』でも登場する滝です。滝の目の前にキャンプ場やホテルがありますので、ここは一泊ゆっくり滞在したいところです。
南東へ進めば、左手に氷河を抱くエイヤフィヤトラヨークトル火山が見えてきます。その後、小さな集落ヴィーク近郊では、真っ黒な砂浜が続くブラックサンドビーチや奇岩のディラホゥラエイも見どころ。春~夏にはアイスランドのマスコット的存在でもあるパフィンにも出会えます。
東海岸へ進むと、景色は一変し、溶岩大地が続きます。荒涼としたルートを北上すれば、次第に目の前には巨大なヴィトナヨークトル氷河がその姿を現します。
その氷河の足元にあるヨークルスアゥルロン氷河湖は、東海岸最大の観光スポット。青い氷河が浮かぶ湖自体素晴らしい光景ですが、ボートに乗って氷河に近づけるツアーもでています。
さらに北上を続けると、今度はフィヨルドエリアへ。入江に続くルートは、アップダウンを繰り返しながら楽しいワインディングが続きます。爽快な走りを楽しめるでしょう。
アイスランド東部最大の町エイイルスタジルから北部のルートは内陸を走ります。エイイルスタジルからリングロードは外れますが、港町のセイジスフィヨルズルに立ち寄るのもおすすめ。港へと下るルートは、映画『LIFE!』で主人公がスケボーで下るシーンの舞台ですが、バイク乗りにとっても気持ちのよいルートです。
北部は大きな見どころはありませんが、リングロードから少しだけルートを外れ、ヨーロッパ最大の水量を誇るデティフォスへ立ち寄りましょう。圧巻の水量は大迫力です。
リングロードへ戻りミーヴァトン湖へ。ここは渡り鳥が多く集まる湖で知られています。また、私達日本人が大好きな温泉もあります。アイスランドの温泉といえば、レイキャビク近郊のブルーラグーンが知られていますが(正確には温泉ではなく、地熱発電に使用した排水)、ミーヴァトンのネイチャーバスは比較的空いており、ゆっくりと温泉を楽しめます。
次は西へ進むと、神々の滝ゴーザフォスが現れます。その後、アイスランド第2の町アークレイリを経由し、ぐるりとリングロードはレイキャビクへと至ります。この区間大きな見どころはないですが、山や谷を抜けていく緩やかなワインディングロードは、バイクで最も気持ちよく走れるルートです。
さらに、レイキャビク到着前には、リングロードを外れてスナイフェルネス半島を走るのも魅力的。氷河を抱くスナイフェトル山や、アイスランドを象徴する岩山として多くの写真で見かけるキルキュフェットル山など、見どころも多いです。
アイスランドツーリングといえば寒いイメージがありますが、実際、寒いです(笑)
とはいえ緯度の割には、暖流の影響もあり比較的暖かく、6~9月頭までがツーリングシーズンですが、6~8月なら8℃~15℃、9月は5℃~12℃程度ですので、日本の冬のツーリングを想定して準備すれば、大丈夫です。
緯度が高いため、6月には白夜を体験できますし、9月にはバイクツーリング+天候が許せばオーロラも見られるますよ!!!
アイスランドツーリングは2年おきに設定しています。自然派のライダーにぜったいおすすめのコース。リングロードを巡りながら、こんな景色の中ツーリングをしてみたい方は、ぜひお問い合わせください。いつでも企画します!!