マレーシア 目指せ!ユーラシア大陸最南端 マレー半島8日間

ユーラシア大陸最西端のロカ岬は有名ですが、最南端のマレーシアのタンジュン・ピアイを知っている人は、ほとんどいないはず。だったら行ってみようじゃないか!という勢いで作ったこのツアーに、好奇心あふれる4名が名乗りを挙げてくださり、6月21日-28日で実施してきました。さぁ、ユーラシア大陸最南端への旅のはじまりです。

6/21(金)に日本からマレーシアへと飛び、翌22(土)朝からツーリングスタート。まずは、今回現地でバイクのレンタルとツアーコーディネートをしてくれる、MALAYSIA MOTORCYCLE GETAWAYS(MMG)の立派なオフィスに行き、詳しいブリーフィングを受けます。

マレーシア全体の紹介、ルートの紹介、交通ルールなど細やかで丁寧な説明
ツアー参加メンバーと、MMGのサポートスタッフ。
あいにくの雨スタートでしたが、バイクのコンディションは良く、みなテンション高めです

この日はクアラルンプールから、北にある人気の避暑地キャメロン・ハイランドを目指して、約230km走ります。

まずはクアラルンプール郊外にあるヒンドゥ教の聖地、バトゥ洞窟へ。

高さ43m、世界最大の黄金のムルガン像は大迫力!ありがたや~!

洞窟に入るには、272段の階段を登らなければならず、キツイ!しかし、地上約100mからの景色は絶景です
洞窟の内部には巨大な空間が広がり、聖地として崇められる理由もわかります
独特の景色です
東南アジアらしいカラフルで濃いめの神様たち。ノリノリです。ちなみにこれはお土産

その後約60km程北上して、ローカルレストランで昼食。 これはマレーシア風焼きそばのミーゴレン、海老や野菜たっぷりで 美味しい! マレーシア料理は日本人の口にも合います。

Tanjong Malimにあるこのレストランはバイカーご用達のお店らしく、鏡がバイクチームのステッカーで埋め尽くされていました。鏡が見えない!

昼食後、徐々に山岳ゾーンへと進んでいきます。さらに150km程走ると、清涼感あふれる滝LATA ISKANDARがありました。疲れてきた体にマイナスイオンをたっぷり浴びてリフレッシュ!

ここからキャメロン・ハイランドに向かう途中で、道端に原始的なお家を発見。先住民アボリジニが暮らしていました。

狩猟体験ということで、的のクマさんを狙う吹き矢ゲームもやらせてくれました!

そして、この日の目的地である人気キャメロン・ハイランドに到着。高原らしくお茶の一大産地で、美しい茶畑が広がります。

リゾートらしいゴージャスなホテル Century Pines Resort Cameron Highlands に泊まりました。

人気の避暑地らしく西洋人のツアー客も多く、また彼らのステータスなのかランドローバーのディフェンダーがたくさん。中にはこのように角が生えた車もありました。

6/23(日)キャメロン・ハイランド→ゲンティン・ハイランド:約240km

深い緑に覆われたジャングルの峠道からスタート。

この日の朝の59号線から102号線のルートは、交通量が少なく、ほどよいアップダウンとワインディングの連続で、景色も天気も良く、皆さんがただただ気持ち良い!最高!と連呼していました。このツアーのベストルートでした。

リードライダーのゼドさん、危険をかえりみない決死の撮影!
峠を快走して下界に下りてくると、気温が10℃以上アップ。川横のカフェで、マレーシア定番の甘いアイスレモンティーを飲んでクールダウン。

その後は淡々と150km程走り続け、再び高原ゾーンに入り、ジャングルの中の秘密のレストランでランチ。緑に囲まれた心地良い空間で、ゆったりとした時間が流れていました。

マレーシアの国民食・ナシゴレンは炒めた御飯の上に目玉焼きがのる

昼食後、ホテルまでは20km程度でしたが、前が見えないぐらいに強烈なスコールに見舞われ、ずぶ濡れで到着。熱帯雨林の国のツーリングの洗礼?醍醐味?を体験しました。

写真ではわかりづらいですが、これ以上はカッパが無いと無理というレベルの雨が降ってきたため、雨をしのげる木陰に停まりカッパを着用しているシーン

この日の宿も大型リゾートホテルに宿泊です。

17時頃~雨が止んだので、ケーブルカーに乗って山の上の一大リゾートエリアへ。

山頂にはカジノ、ショッピングモール、アウトレット、ホテル、遊園地などがある超巨大テーマパークが広がります。よくもまあこれほど大きな施設を山の上に築いたものだ!と全員で関心するぐらいに大きく、マレーシアという国の豊かさを再確認しました。熱帯性気候で一年中暑いマレーシアにおいて、クアラルンプールから一番近い高原リゾートのここゲンティン・ハイランドは大人気で。我々は21時頃には麓のホテルへ戻りましたが、まだまだ人が沢山いて一晩中眠らない場所でした。

バットマンのバイク「バット・ポッド」もありました

6/24(月)ゲンティン・ハイランド→マラッカ 約250km

マレーシアは日本と同じ左車線で、交通マナーも良いので安心して走れます
ランチのお店の前に停まった白バイ。KAWASAKIでした

夕方16時には「マレーシア最古の町」とも言われる古都マラッカに到着。一休みした後、観光へ。古くから貿易の要所として西洋と東洋の中継点となり両文化が融合・混在し、町自体が世界遺産に登録されており見所いっぱいです。

ホテルは大きくないですが、港町の風情が感じられてGOOD
ホテルの裏には水路があり船も往来、 港町の風情が感じられてGOOD
独立宣言博物館。 マレーシアは過去ポルトガル、オランダ、イギリス、そして太平洋戦争時には日本軍に占領され、戦後はイギリス領として再び英国植民地になりましたが、1957年8月31日に独立を果たしました。
300年近く前、オランダによる統治時代に建てられたキリスト教会
丘の上に建つ、セントポール教会。長い年月で屋根は朽ち果てていて、ありませんでした。あのフランシスコ・ザビエルも日本に来る前にここで布教活動を行っており、彼の死後その遺体が9カ月間ここに安置されていた時期もありました。
西洋と東洋が混在する町並み
マラッカからの略奪品をポルトガルへ運ぶ途中、マラッカの沖合で
沈没したポルトガル船「フロール・デ・ラマール号」の複製を建物とする、マラッカ海洋博物館
この日の夕食は、チキンライス&チキンボールの名店「EEJIBAN(イイジバン)」。これで約300円、ご飯にも鶏の出汁の味が染みてウマい!

6/25(火)マラッカ→タンジュン・ピアイ→バトゥ・パハ 約330km

沿岸部から内陸部に入り、アジアハイウェイをひたすら南東へ走り、いよいよユーラシア大陸最南端へと向かいます。

そして14時半、ついに到着!

まず、「THE SOUTHERN MOST TIP OF MAINLAND ASIA」と刻んである巨大な碑の前で記念写真
次に、入場料20MYR(約500円)を支払い、岬の入り口の施設に入ります。先はナショナルパークになっており、建物はすぐに終わりその先はマングローブの林が海まで続きます。

マングローブ林の中のボードウォークは涼しくて、吹き付ける海風がとても清々しくて気持ち良かったです。観光客が少なくてゆっくりできるのも◎。大抵の岬は断崖絶壁でアップダウンが激しかったり、本当の先端までは行けない場合が多いが、この岬は駐車場から最先端までずっとフラットで、苦労なく歩いて到達できました。

最後に、直径2mほどある地球儀のようなオブジェが出現。

ここからは東にジョホール海峡の向こうにシンガポールを、西にはマラッカ海峡の先にインドネシアを見ることができ、実は世界でも珍しい三国を同時に臨める岬。旅のハイライトにふさわしい場所でした。

6/26(水)バトゥ・パハ→クアラルンプール:約315km

走行最終日はあいにく朝から雨でしたが、昨日ユーラシア大陸最南端に立ち、パワーをもらった皆さんは元気です!

サービスエリアでの休憩シーン。小さな屋根の下でズブ濡れの靴やグローブを脱ぐ
リードライダーが買ってくれたバナナフライのお菓子が絶品でした1

クアラルンプールの南約35km、マレーシアの行政新都市として開発中のプトラジャヤに到着。

政府機関やモスク、国際会議場やレストランなどの建造物が集中しながらも、広々とした区画や水辺の多さによって、非常に居心地の良い空間だった。

ひときわ目を引くピンク色のモスク
ランチメニューは今日も変わらずナシゴレンかミーゴレンだったが、ここで食べるとなんとなく価値が違います

その後宮殿や橋などの名所をめぐり、MMGのオフィスに帰って無事ツーリングは終了。

見事、ユーラシア大陸最南端を制覇!バンザイ!
お世話になった現地サポートメンバーと記念写真

夜はクアラルンプールのローカルレストランで、打ち上げ。

クアラルンプールの摩天楼・ペトロナスツインタワーの近未来感に触れ、マレーシアの田舎と都市を走り回った旅が終わりました。