道祖神スタッフのマチレス修理日記(その4)

今年はツアー以外にもツーリングクラブなどの手配旅行が多く、

夏は忙しかったのでアップが滞っておりましたが、やっと久々に掲載します。

前号でバルブガイドの破損を発見し、イギリスに注文していた新しいパーツが届きました。

右が新しいパーツですが、ガイドが落ちないようにサークリップ付です。

内燃機屋さんに出していたクランクもシャフトが組まれ戻ってきました。

これを単車屋トムの小島師匠のご指導のもと、クランクケースに圧入します。

クランクケースをフレームにのせました。

しかし組み上げていくと、ヘッドカバーボルトがフレームに干渉するため

再度エンジンを下して、何とかのせることができました。

途中の写真は、組み立てにかなりの試行錯誤があったため

気持ちに余裕がなく撮るのを忘れていました。

現代のような親切なサービスマニュアルがないので

組む順番を間違え、組んでは戻しの繰り返しをしていました。

やっと、先日プライマリーチェーン側までたどり着きました。

クラッチハウジングも若干の問題はありますが、部品が出ないので

そのまま組み付けました。

今回はここまで。11月までには何とか完成させたいところです。

道祖神スタッフのマチレス修理日記(その3)

今回は、カーボン等の清掃です。

ピストンをワイヤーブラシで綺麗にしました。

カーボンがついた状態は、修理日記(その2)

ご参照ください。

ピストンリングも綺麗にします。

もちろんボルトもです。

今度はシリンダーヘッドです。

写真で見るとスプリングの錆が目立ちますが、

実際はそれほど気にならなかったので、今回はそのまま戻します。

カーボンがついた状態の燃焼室です。

ワイヤーブラシで擦った後の燃焼室です。

エアツールなのでガリっといかないように、注意が必要でした。

前のオーナーがゴリゴリ擦った後が出てきました。

次は、バルブです。

今度はワイヤーブラシではなく、

カッターと紙やすりでカーボンを落としました。

こんなに綺麗になりました。シリンダーヘッドを見ていたら

バルブガイドの先端がギザギザになっており、

押してみたら簡単に外れてしまいました。

次回から、復路(組み立て)に入ると考えていたのに

ショックです。またパーツを取り寄せて内燃機屋さんに

ガイドの入れ替えを頼まなければなりません。

5/19、20は道祖神 春の国内1泊2日ツーリングですが

残念ながらマチレスでの参加は不可となりました。

他のスタッフにバイクを借りることにします。トホホ。

道祖神スタッフのマチレス修理日記(その2)

前回のブログから3週間ほど過ぎましたが、

その間に3回ほど単車屋トムさんを訪れました。

エンジン下ろしました。

ロッカーボックスカバーを外してみると

ロッカーアームも汚れてはいるけど状態は良さそうです。

シリンダーヘッドカバーを外してみると、バルブスプリングが出てきました。

この頃のスプリングは、コイル式ではなく、ヘアピン式なのですね。

シリンダーヘッドも外しました。カーボンで汚れているけど

後日きれいにします。

シリンダーを外して、次はクランクケースを割る為に

タイミングギアーを外して行きます。

やっと姿を見せた大型のフライホイールとクランクシャフトです。

これからこのシャフトを外すのですが、パーツリストを見ると

圧入ではなくネジ式になっている。どうやって外すのでしょう。

クランクケース内部も意外ときれいです。

試行錯誤の結果、フライホイールも分解することで、

内側でナットとシャフトキーで止められていたシャフトの分解ができました。

最初は、フライホイールを押さえて、シャフトをそのまま回そうとしていました。

あぶない、あぶない。ちゃんと分解図を見返しておいて良かった。

左が新品のシャフトです。もちろん純正ではないけど

MADE IN ENGLAND です。やっぱ新品は良いなぁ。

今回はこの位で、また次回から組み上げて行きます。

 

東京モーターサイクルショー出店します!

さて、明日からいよいよ東京モーターサイクルショーです。

㈱道祖神もブース出展しますので、ぜひご来店ください。

今日は設営に行ってきました。

他のブースでも皆様がんばってセッティングしています。

なんと私の愛車! ではなく、展示車両でした。

それでは、皆様お待ちしております。

http://motorcycleshow.org/

 

道祖神スタッフのマチレス修理日記

最近、お休みに日には単車屋トムさんの整備スペースをお借りし、

また自分では無理そうなところは手伝ってもらいながら、

愛車マチレスの修理をしています。上の画像は、既にトムさんに

よってミッションが下ろされています。これからエンジンをばらしてきます。

いつ見ても美しいエンジンの造形。

あっ、汚れは別にしてだけど...。

今回の修理個所は、クランクケースから出ているアクスル(クランク)シャフト。

画像のようにスプラインが、異常に削れているので要交換。

1954年式のバイクだけど、意外にもまだまだ部品は手に入ります。

もちろん純正ではないけど。

それからシリンダーヘッドにオイルを供給しているパイプの修理。

なんと分解してみたらパイプの先端部分が折れていました。

これからたまに修理風景をアップして行きます。